にんにくをバーニャカウダに。 |
バーニャカウダの作り方を紹介いたしました、
これからの季節、風邪の予防にもなるお料理ですので是非お試しいただきたいのですが、
にんにくを食べればいいってもんでもありません、
にんにくの殺菌・抗菌作用というものは
空気に触れることで発揮されます、
これは植物の自己防御のためのもので普段から攻撃している訳ではなくて
襲われた時に攻撃するようになっているんですね、
にんにくの場合は”アリイン”って物質が空気にふれることによって
”アリナーゼ”って酵素と反応して
”アリシン”って物質に変わります
このアリシンが臭いと辛味の原因なんです、
なので丸ごと料理するとにんにく臭が弱いのはこの為なんです
しかしアリシンだけでは攻撃物質だけなので抗菌作用は強いのですが
栄養面ではまだまだ実力が発揮されていない状態なんです
アリシンから生れる物質”アホエン”というのが抗酸化作用があったり、血液さらさらにしてくれたりします
この”アホエン”は脂溶性なので油に浸けるのが効果的なんですが
あまり高温になると分解してしまうので、
まずにんにくをすりおろして、しっかり空気に触れさせてからオリーブオイルと混ぜて
50℃くらいのお湯で
湯煎します!
最低でも1時間は湯煎しましょう、
そうすると”アリシン”が分解されて”アホエン”になっていくので
臭い・辛味が抜けていき美味しいガーリックオイルになっていきます(完全には臭いは消えませんので)
これだけではガーリックオイルなので
これをバーニャカウダソースにする為には
アンチョビ
を、
刻んで入れます、
この時の黄金比は
にんにく:オリーブオイル:アンチョビ
1:2:1
アンチョビ1缶が大体50gなので、オリーブオイルは100cc
にんにくは1株は約100gですりおろすと50gくらいになります、
そうすると
バーニャカウダの出来上がりです、
まずは野菜と共にお召し上がりください、
このソースはオイルソースの基本になりますので
バリエーションがとても広がります
パンに付けたり、パスタソースにしたり
そして
ムニエルのソースにしたりです、
さらにアレンジする為に今回のテレビでは
ラーメンにしてみました、
スープは
鶏ムネ肉を水から煮ていき(鶏ムネ1枚で1000cc)
沸騰したらアクを取って
バーニャカウダの野菜から出た皮なんかでいいので
入れて20分煮るとブイヨンになりますので、
煮汁ごと冷やします
この煮汁を漉すとだいたい700ccになっていますので
ここに天然塩小さじ2で丁度良い塩ラーメンスープが出来ます!
で、出来た”蒸し鶏”はほぐして
トマト・オニオンスライス・バジルと和えて
バーニャカウダソースを大さじ2くらい入れて
ラーメンにのせて
さらにソースをトッピングすると
ちょっとイタリアンなラーメンが出来ます、
あっさりしていて美味しいですよ、
ほかにも使い方は色々ありますので
是非お試しください。